『現代語訳 学問のすすめ』 読了! その1
一人の人間の考えていることを多くの人に伝えるのに、スムーズにいくかどうかは、それを伝える方法におおいに関係しているといえる。
皆さんこんにちは、囲炉裏屋です。
本日ご紹介する本は、福沢諭吉著 齋藤孝訳の『現代語訳 学問のすすめ』です。
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読もうと思った理由
- 一万円札にもなっている「日本の顔」ともいえる福沢諭吉について、よく知らなかったから
- 社会に出て勉強することの大事さを痛感したので
印象に残った言葉
学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。
実際に生かせない学問は、学問でないのに等しい。
読んで学んだこと
- 学問を実際に生かすために、よく議論することが大事
- 様々な知識を頭に入れ、それらを比較し、より上を目指すことを目標とすること
感想
さて、『学問のすすめ』は、前々から感想を記事にしたいと思っていた本です。
正直な話をすると、自分は勉強が嫌いです。
そもそも宿題というものの意味が分かりませんでした。「なんで家に帰ってまで勉強をしなければならないんだ! 本当に勉強をさせたいなら、夜まで学校を開いてたらいいんだ!」と思っていたのです。現に夏休みの宿題とかは小中高の12年間で1回も終わらせてないんじゃないかな……。
地頭はよかったのか(単にごまかしながらやってたような気もしますが)高校進学まではうまく行けたのですが、そもそも勉強の方法を知らないのであっという間に落ちこぼれました。大学も国公立は全滅でしたので……。
そんなわけで、少しした後に社会人生活が始まったわけですが、社会人になってからも「ああ、勉強しとけばよかったかもな」と思うことが多々あります。
まず、ものが覚えられない。「ノートをとる」という習慣もないので、言われたことをすぐ忘れて怒られることもしばしばあります。そして、質問ができない。聞きたいことはなんとなくイメージできているのだけれど、それを文章にしようとするとものすごく時間がかかってしまうのです。
おおよそこんな経緯で、「勉強をするために必要な心構えから知るべきだ」と考え、この本を読むに至りました。
さて、読んだ感想なのですが。
深い。
この本は17の独立した編に分かれているのですが、どの編も学びになることが多く、とても一回では感想を述べることはできないという結論に至りました。ということで、今日は第12編「品格を高める」についての感想を記事にしたいです。「いきなり12編からかよ!」と思う方もいるかもしれないですが、上で語った「勉強、学問で大事なこと」についてのことがしっかり書かれた編なので、ここから感想を述べたいと思います。
この編で大事だと説かれているのは「よく議論すること」です。
『印象に残った言葉』の項にも引用した文を上げていますが、知識は蓄えているだけでは意味がなく、実際に生かすことができるかに意味があるということが綴ってあります。
『宝の持ち腐れ』ということわざがありますが、まさにそれです。使っていない知識をため込んで頭の容量がいっぱいになるほど悲しいことはありません(結構あるけど……)。アウトプットすることがより見識を深める一歩であるわけです。そうやって知識を使えるものに変えていくことが大事なのだなと思います。
また文章を引用します。
正しい物事を正しいと判断することと、その正しいことを実行することとは、まったく別のことなのだ。
先ほどは覚えた知識をアウトプットすることが大事と書きましたが、その教えを実際に守るということも同じく大事なことです。
ついつい「頭じゃわかっているんだが」などあいだみつをの言葉を借りて逃げがちですが、「こうしたほうがいい」と思うことを実際に守り続けるというのは大変なことです。しかし、守らなければ学んだ意味がない。守っていないのであれば、それはもうその教えを知らないのと同じことだ、ということだと解釈しています。
ということで、まだ引用したい言葉も多いのですが、下手をすると全部引用文になって自分の感想じゃなくなりそうなのでここまでにしたいと思います。
僕は引き続き、このブログを自分のアウトプットの場所として利用していきたいと思います。ご意見・ご要望などがあれば気軽にコメントかお問い合わせをしていただけたらと思います。
次回予告
明日は各種SNSの設定をしたいなと思っているので、その報告がメインになるかもしれません。よって内容は薄いものになるかも……。
それでは。また明日。
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