『渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え』 - 渋澤健 読了!
論語と算盤という懸け離れたものを一致せしめることが今日の緊要の務めと自分は考えているのである。(渋沢栄一)
皆さんこんにちは、囲炉裏屋です。
本日ご紹介する本は、渋澤健著の『渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え』です。
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読もうと思った理由
- 2024年に新一万円札の肖像となる渋沢栄一がどんな人間であるのか知るため
- 普段図書館で借りた本を読んでいるので、最近の本を読んでみたいな、という思いから
印象に残った言葉
ただ悪いことをせぬというのみにては、世にありて、何も効能がない。
読んで学んだこと
- 自分がなすことは自分の意志でなすことだと考えて行動すること
- 「世のため、人のため」に努力を欠かさないこと
感想
僕がこの本を読もうと思ったきっかけは、福沢諭吉にあります。
作戦から実家に戻ってきて、それから本を読み始めるようになったのですが、その中で「これはためになるな」と思ったのが福沢諭吉の『学問のすすめ』でした。(またいずれ機会があったらこの感想もブログにしたいです)
さて、そんな福沢諭吉にとって代わって2024年から新一万円札の顔となる渋沢栄一。
無学で恐縮なのですが、僕は今までこの渋沢栄一という方を知りませんでした。
「新一万円札の顔となる人ならば、やはり福沢諭吉と同じように日本人にとって誇りになる人なのだろう」と思い、その生涯や功績を知るため、この本を読むことにしました。
さてこの本ですが、渋沢栄一の玄孫である渋沢健さんが著者となっています。
渋沢栄一がその生涯で出版した本に残された言葉などから、現代人が持つべき心の在りようというのを解いた本になっています。
僕が印象に残ったこの言葉を引用させていただきたいです。
全て世の中の事は、もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。
僕ごときの人間が何を偉そうに、と言われそうで恐縮ですが、現代の人々に足りていないのは「社会に対する不満」だと思います。
「不満はある」と思っている人たちでも、ではそれを解決するために何か行動を起こしていますか、と聞かれると、こたえられない人も多いのではないでしょうか。
不満は、言っているだけではただの愚痴だと思います。
問題を解決しようとするときにこそ「行動」が生まれ、社会を変えるエネルギーになるのではないかな、と思います。
余談になるのですが、僕はこの本とは別で司馬遼太郎著の『竜馬がゆく』を読んでいます。
その中でも感じるのですが、幕末のエネルギーはすさまじいものです。
衰えた幕府の力、迫る列強諸国の陰謀。揺れる時代を風雲のごとく駆け巡り、その志に殉じていく志士たち。いかにかの時代が激動の一途をたどったのか、鮮やかな文体で描かれていてとても読みごたえがあります。
またこの本も、全て読み終わったら感想を記事にしたいですね。
そんな激しい時代だった幕末、そしてそれとは全く新しい常識を過ごすことになった明治時代を生き抜いてきた渋沢栄一の強い心というものを、この本を通して感じることができたと思います。
ご興味がある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
一時の成敗は長い人生、価値の多い生涯における泡沫のごときものである。
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