『夜回り先生 いのちの授業』 読了。
生きていていい。だから生まれてきた。まだ、この世界には自分と出会うのを待ってくれている人たちがいるから、生かされている。
皆さんこんにちは。囲炉裏屋です。
今回ご紹介する本は、水谷修さん著の『夜回り先生 いのちの授業』です。
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読もうと思った理由
- 夜回り先生の名前は聞いたことはあったが、詳しく知らなかったため
- 自分の知らない若者の声を知っている気がしたから
印象に残った言葉
過ぎたときは戻らない。でも、明日は来る。そして、その明日を、仲間として共に生きることができる。
読んで学んだこと
- 過去の苦しみ、悲しみを糧にして前に進むことのできる人の心の力強さ
夜回り先生。
その呼び名は、知っている人も多いかもしれません。夜の街を当てもなくさまよう若者たちに、救いの手を差し伸べる。そんな活動を続けていらっしゃったのが、本書の著者でもある水谷修さんです。
お恥ずかしながら、自分は水谷さんのお話を聞いたり、著書に触れる機会を逃してきました。今回は、偶然図書館でこの本を見つけ、読んでみようと思い立ちました。
この本は、東日本大震災のあった2011年の5月に刊行されています。本書でも、冒頭から震災について触れています。
様々な人たちが苦しみ、悲しみを抱える中。それでも、被災地で懸命に活動している人もいました。
いつも先生がいっている『人のために何かすること』が、こんなにも大切だということがわかりました。生きてだれかの役に立てることは力をもらえます。ありがとう。
この方は、震災が起こる前までは『死にたい、死にたい』と繰り返し先生に相談していた方でした。
実際に被災して、助からなかった人と助かった自分を比較して、自分を恥じたそうです。亡くなった方の中には『生きたい』と願っていた人もいたはずなのに、自分が助かってしまった――。
その後、この方は避難所で救護班として、人の助けになれるように、活動したようです。
この本を読んでいるとき、心がしん、と静まるような感覚を覚えました。
どうしてもつらいとき、一人では立ち直れそうにないとき。誰にもそんなときはきっとあると思います。
この本は、そんな心に傷を負った人の心に、寄り添うことのできる本だと思います。
今回の感想で夜回り先生のことが気になった方には、夜回り先生のオフィシャルサイトをご紹介します。こちらに足を運んでみるのも、いいと思います。
それでは、また明日。
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